北海道で開催を予定しておりました第35回全国保育所給食セミナーは、新型コロナウイルス感染症の影響により、開催を見合わせることとなりました。

　緊急事態措置は解除されていますが、下記のような点から開催困難と判断するに至りました。

　一つは、独立採算で開催しているセミナーのため、開催しても財政的に成り立たないことが予想されるためです。北海道でのコロナ感染の多くが札幌市内だったことから、道内の方々が札幌市で開催するセミナーへの参加を見合わせることが予想されます。全国的にも、園内への感染拡大を恐れて参加を控える方が多いと予想されます。また、感染予防のためにイベント等の収容率は5割以内という目安が国から示されています。5割では、予算で想定した参加者数に満たず、収入が見込めません。
　二つ目に、現時点でも、保育園等に集まることが難しく、開催に向けた準備をすすめることができません。
　三つ目に、開催予定の10月末～11月初めの北海道は、冬に入る時期で、再び感染拡大期に入る恐れも指摘されているため、この時期の開催は難しいと考えました。

　この間、北海道実行委員会では、自治体への後援依頼や、道内の各地での学習会、分科会の提案募集など、準備をすすめてきました。また、全国でも、北海道での開催に向けて、参加呼びかけを始めていました。しかし、こうした事態の中で、今年度のセミナー開催は中止せざるを得ないと判断いたしました。　

　セミナーを中止を決めた全国実行委員会では、「コロナ禍の中で、あらためて保育園の役割や給食の重要性を実感している」という声や「こんな状況だからこそ、みんなで集まって交流したい」という声も出ています。
　この思いを、次年度以降のセミナー開催のエネルギーに転換させていきたいと思います。

　2021年度の給食セミナーについては、決まり次第お知らせします。

（全国保育所給食セミナー実行委員会）