2018年1月臨時増刊号 No.660<2017年11月28日発売>

今、子どもたちに何が起きているか

 保育現場からみえる子ども・家庭の貧困と社会的課題
 子ども・家庭の貧困が拡大、深刻化しています。
 『ちいさいなかま』1月臨時増刊号では、なぜこのような事態に陥っているのかをふまえ、出生前から青年期までの子ども・家庭の貧困と親子を支える活動を紹介しています。地域の母親たちをつなげる子育て支援、他機関と連携し生活困難家庭を支える取りくみ、24時間緊急一時保育、乳児院での実践など。
 そして、研究者や小児科医、ジャーナリストからは、愕然とする子どもの実態が報告されています。
 今の子どもの状況を知るために、ぜひ、テキストとしてご活用ください。

  • 小論
    今、社会で何が起きているか
    ― 子どものためにおとなが知っておきたいこと、できること
    ○ 中西新太郎 (関東学院大学)
  • 小論
    子どもの貧困と集団保育の可能性
    ○ 山野良一 (名寄市立大学)
  • アンケート○保育者・職員さんに聞きました
    最近、気になる子ども・保護者の姿

保育現場から

  • 実践
    子育て話の花を咲かせましょう!
    ― つながりのなかで輝く子育て支援
    ○ 米津美鶴/工藤由紀 (大阪府高槻市・ひむろこだま保育園)
  • 実践
    みんなで子育て つながれなかま
    ― 卒園後も続く関係づくりを
    ○ 渡辺由華 (群馬県館林市・ももの木保育園地域子育て支援センター「たんぽぽ」)
  • 実践
    R、みんないるから大丈夫だよ
    ― 安心できる居場所づくりから
    ○ 江藤早織 (福岡県田川郡川崎町・すみれ保育園)
  • 実践
    困ったときに「助けて」と言える場に
    ― 子ども・保護者を支える公営保育所の役割
    ○ 塚本真弓 (京都府京都市・京都市公営保育所)
  • 実践
    子どもたちへの歩み寄りをあきらめてはいけない!
    ― 保育園の役割と他機関との連携
    ○ 川武啓介 (沖縄県島尻郡八重瀬町・やえせ北保育園)
  • 実践
    困ったときはいつでもおいで
    ― 24時間緊急一時保育
    ○ 関玲子/加藤雅美 (愛知県名古屋市・たんぽぽ保育園)
  • 実践
    乳児院で関わった親子の姿から
    ― 気づきあう・響きあうなかで踏み出す力に
    ○ 岩田裕美 (愛知県犬山市・赤ちゃんの家さくらんぼ)

出生前から青年期まで

  • レポート
    出生前から切れ目のない支援を
    ― 調査から見える貧困世帯の妊産婦・新生児の生活実態
    ○ 山口英里 (福岡医療団千鳥橋病院小児科)
  • レポート
    心と体のケアは大事な教育
    ― 保健室から見える子どもの貧困と虐待
    ○ 秋山千佳 (ジャーナリスト)
  • レポート
    誰もがあたりまえの日常を
    ― 孤立した少年少女に伴走しながら
    ○ 仁藤夢乃 (女子高生サポートセンターColabo)
  • レポート
    奨学金という名の貧困ビジネス
    ― 格差と貧困が進む教育の裏で
    ○ 大内裕和 (中京大学)

  • 定価(本体454円+税)