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(10.11.25)新システム・幼保一体化WTがこども園の5パターンを提示。基本制度WTでは放課後児童給付を議論
幼保一体化で5案提示/給付はすべて介護保険型/どの案も保育所制度は解体へ
2010年11月1日の子ども・子育て新システム検討会議の幼保一体化ワーキングチーム(以下WT)第2回会合で、現行の幼稚園制度と保育所制度を廃止して「こども園(仮称)制度」を創設し、幼稚園及び保育所はすべて「こども園(仮称)」に移行することが提案されました。参加者からその案に批判が集まると、16日の第3回会合には当初の案を含むこども園の5案が提示されました。(資料3「こども園について考えられる複数案」)参照 この5つの案の詳細な解説と検討は最新刊の『保育情報12月号』に掲載しております。 この幼保一体化案を理解するには、施設(認可)の制度と、補助金給付にかかわる指定制度を分けて考える必要があります。まず施設制度については、保育所、幼稚園の制度をそれぞれ廃止するのか、残すのかの選択と、幼児教育・保育・家庭支援の機能を併せ持つこども園を、学校教育法と児童福祉法等の両方に位置づける施設制度として、創設するか否かの選択の組み合わせになっています。 また、補助金給付の制度については、新システム法によって指定制度が導入され、それぞれの事業類型ごとに事業者の指定基準が設定されるようになります。指定事業者は「こども施設」と総称され、補助金の支給対象になります。こども園と似た名称で混乱しますが、こども園は施設制度上の名称で、こども施設は補助金給付にかかわる指定制度上の名称です。 5パターンのどの案も補助金の出し方や利用者の負担のあり方は、介護保険的な給付方式に統一されてしまう点を見逃してはなりません。どの案でも現行の保育制度は解体されてしまいます。
【保育情報データベースに資料を登載】 ・幼保一体化WT(第3回)(2010.11.16) 「幼保一体化の目的について(案)」「新システムにおける指定制と認可制の関係 について(案)」「こども園について考えられる複数案(案)」 ・基本制度WT(第4回)(2010.11.15) 「放課後児童給付について」「産前・産後・育児給付について」 ・基本制度WT(第5回)(2010.11.19) 「幼保一体給付について」
【『保育情報・2010年12月号』に解説と資料を掲載】
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