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(08.06.24)現行保育制度堅持・拡充求める請願署名 衆参両院で採択!
現行保育制度堅持・拡充求める国会請願 第169回国会 衆参両院で採択!! 国会は直接入所、最低基準廃止・切り下げNO!を支持
本年1月より「現行保育制度堅持・拡充」にしぼって採択を求めることを課題にとりくんできた緊急国会請願署名が、第169回国会において衆参両院で採択され、内閣に送付されました。 経済財政諮問会議などの制度「改革」の圧力、厚労省・社会保障審議会少子化対策特別部会から直接契約ともいえる「新しい保育メカニズム」の導入が提案されるなど、保育制度「改革」にかかわる情勢が大きく転換しているなかで、「保育所の直接入所方式の導入反対」「最低基準の廃止・切り下げでなく抜本的改善を」という請願が衆参両院で採択されたことは、非常に大きな意味があります。 国民の代表である国会が、こうした意志表示をしたことを最大限生かして、政府・財界が強引にすすめる国民無視の保育制度「改革」にストップをかけていきましょう。 当面、首相、厚生労働大臣、経済財政諮問会議議長、社会保障国民会議議長への要請ハガキ運動をさらに大きく広げてましょう。
今回採択された署名は以下の署名です。
現行保育制度の堅持・拡充と保育・学童保育・子育て支援予算の大幅増額を求める請願書
<請願項目> 1.児童福祉法24条に基づき国と自治体の責任による保育制度を堅持・拡充してください。 @保育の公的責任を後退させる保育所への直接入所方式の導入はやめてください。 A保育所の「最低基準」は廃止・切り下げをするのではなく、抜本的に改善してください。 B保育に要する費用は国と自治体が責任をもって負担し、いっそうの拡充をはかってください。 2.子どものための予算を増やしてください。 @保育所、幼稚園、学童保育の保育条件を改善するための予算を大幅に増やしてください。 A保育所、幼稚園、認定こども園において子育て支援の機能が果たせるよう、専用室や専用職員の配置の ための予算措置をしてください。 B保育所の待機児童解消のために特別な予算措置をしてください。 3.仕事と子育ての両立ができるよう、労働時間短縮など働き方の見直しをしてください。次世代育成支援・少子化対策は、必要な予算措置をし、子育てにかかる経済的負担の軽減をはかってください。
国会要請行動報告
第169回国会開催中の5月28日、児童福祉法一部改正法案の国会審議にあわせて、国会傍聴と議員要請行動にとりくみました。全国から寄せられた署名約12万筆は6月5日に国会に提出しました。 要請行動は緊急のとりくみだったにもかかわらず、衆議院17名(自民3 民主4 社民1 共産9)、参議院14名(民主4 社民1 共産9)に紹介議員になっていただくことができました。
児童福祉法一部改正法案は廃案に
第169回国会に政府提出法案として提案されていた、家庭的保育事業の制度化などを含む「児童福祉法一部改正法案」、5月28日に衆議院で採択され、参議院に送付されましたが、参議院の問責決議案可決などにより、付託委員会が決まらないまま国会が閉会したため、継続審査にすることもできずに、廃案となりました。 今後は法案の再提出、審議ということになりますが、法案の内容が変わることもありえるため、注意が必要です。
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