これまでの合研

第39回(愛知)合研集会/全都道府県から9,039名が参加

と き 2007年8月4日(土)~6日(月)
ところ ポートメッセなごや、愛知学院大学(日進キャンパス)
記念講演 「子どもの未来は大丈夫か」石坂 啓さん(漫画家)

8月4日~6日、愛知県名古屋市で第39回全国保育団体合同研究集会が開催され、全都道府県から9,039人が参加し、学習と交流を深めました。
集会は総勢280人のおまつり太鼓と名古屋どまんなかまつりの総踊り「ストトコ」で開幕。「国と自治体の保育責任をうたう児童福祉法制定60年の年に、子どもの命や権利を最優先させるために、大人たちが何ができるか、何をすべきか学び合い、希望のもてる集会をつくろう」との上野さと子実行委員長のあいさつで始まりました。
集会実行委員会が作成した基調報告を学ぶオープニングフォーラムでは、情勢、保育実践と保育運動の課題などについての報告をふまえて、保育者の実践報告や各地の運動報告を聞き、基調報告の内容を深めました。その後の開催地企画は、名古屋市の公立保育園民営化問題を愛知の保育運動の歴史をからめながら綴る構成劇。愛知の父母と保育者、子どもたちの出演で盛り上げ、感動を呼びました。
2日目は2会場にわかれて、2つの市民子育て講座、10の基礎講座、保育制度問題のシンポジウム、公立保育所民営化問題シンポジウム、ちいさいなかまシンポジウムと、60の分科会が行われ、熱心な学習と交流がされました。
3日目は、500人の参加による文化企画「ぞうれっしゃがやってきた」に続き、漫画家の石坂啓さんの記念講演が行われました。閉会集会では、保育・子育てにかかわるすべての人が相互理解に基づいて連携し、笑顔で子どもたちに向かいあい、平和な社会で子どもたちがより豊かに育ち合うために実践と運動をすすめようとよびかけた集会宣言を採択し、来年の第40回、東京集会でまた会おうとエール交換して集会の幕を閉じました。
参加者からは「こんなにたくさんの人が子どもや保育、平和のことを考えようと集まっていることに感動した」(岐阜・保育者)、「採用試験のことだけ考えていたが、もっと保育のいろいろなことを勉強したいと思った」(愛知・学生)、「うわさには聞いていたが初めて参加して、幅広い学習ができた。また参加したい」(愛知・公務員、保護者)、「保護者の思いが聞け、保育者の思いに共感することがたくさんあって、もう保育をやめようかと思っていたけれど、がんばる勇気をもらった」(大阪・保育者)など、たくさんの感想が寄せられています。